【カドラバ月刊】2025年10月:ポケモンは一息、他タイトルが回復傾向
市場全体動向
10月の市場取引金額は引き続き増加傾向にあるものの、前月と比較して成長スピードはやや鈍化しました。
ポケモンカードの取引は依然として活発でしたが、短期的な価格上昇の勢いはやや落ち着きを見せています。例年この時期になると、多くの店舗が年末発売予定の「ハイクラスパック」(MEGAドリームex)関連商品の仕入れに資金を集中させるため、市場では「買いより売りが優勢」となる傾向があります。


一方で、遊戯王・デジモン・ワンピースなどのタイトルは回復の兆しを見せ、10月の取引指数は小幅ながら上昇しました。

Riftboundについては新商品の不足もあり、取引額が明確に減少し第5位に後退しました。10月31日にようやく英語版が発売されたものの、中国簡体字版の第2弾まではまだ2か月あり、プレイヤーの熱意が試される期間となっています。
ポケモンカード
簡体字版が引き続き好調、日版はやや減速するも市場は依然として活況。
簡体字版ポケモンカードは今月も堅調な伸びを見せ、10月発売の「151聚」シリーズが取引金額を前月比7%押し上げました。日版については、4か月連続の上昇が一旦止まり、13%の下落を記録。IP全体の取引額は6%減少しましたが、市場全体としては依然高い水準を維持しています。

「151聚」シリーズでは、通常のボックス商品に加え、定価390元の「最初のパートナー プレミアムギフトボックス」が登場。シリーズ完結にふさわしい人気商品となり、簡体字版の勢いを後押ししました。
一方、日版では9月に「インフェルノX」が発売されましたが、10月は新商品がなく、年末恒例の「ハイクラスパック」を前に市場はやや静観ムード。年末のポケモンカード市場には引き続き注目です。
なお、PSA10などの鑑定済みカード(両言語とも)の平均価格はやや下落傾向を示しており、グレーディング市場は引き続き注視が必要です。


遊戯王
「1303」収録カードの影響で取引金額が大幅回復!
10月の遊戯王カード取引額は前月比18%増と大きく回復しました。主因は新弾「1303」の発売によるプレイヤー需要の拡大です。
カドラバアプリの「カドラバ相場」機能で確認すると、過去1か月の販売数上位3枚はいずれも「1303」収録の強力カードであり、上位20枚中15枚を同弾の新カードが占めています。市場の注目度の高さが顕著に現れた結果となりました。
ワンピースカード
日版・簡体字版が交互に上昇、EB-03が環境に影響
10月のワンピースカード取引量は前月比ほぼ横ばいでしたが、日版が小幅上昇、簡体字版がやや減少しました。
10月25日には日版「EB-03」が発売、11月には簡体字版の発売が予定されています。
本弾では新たなリーダー「ビビ」や、ナミ・ビビ・ロビンといった人気キャラの高性能カードが収録されており、既存の「イム」「エース」「ゾロ」三強体制に変化をもたらす可能性があります。

デジモンカード
BT-23の影響で熱量持続、取引額はさらに27%増加
9月に続き10月も取引額が上昇し、前月比+27%を記録。符文戦場を抜き、第4位に浮上しました。
BT-23収録の「バタフライモン」や「ジェスモン」などの強力カードが環境を牽引しており、新弾の市場効果が明確に表れた形です。
ただし、11月は新商品の発売が予定されていないため、BT-23の需要が一巡すれば、取引額は小幅な減少に転じる可能性もあります。

Riftbound
簡体字版は新商品欠如で2か月連続下落、アメリカ版の発売効果は未知数
簡体字版Riftboundの取引金額は2か月連続で減少し、今月は前月比42%の大幅下落。
9月に続き新商品が登場しなかったことが影響していますが、上海オープン大会の開催が一定の市場熱を支えました。
ただし、新規タイトルとしては「4か月に2弾」という発売間隔はやや長く、プレイヤーの関心維持には課題が残ります。
10月31日には英語版が発売され、海外市場の拡大が期待されますが、簡体字市場への波及効果は今後の観察が必要です。

「カドラバ月刊」は、カドラバアプリ内で実際に発生した取引データをもとに分析した月次レポートです。
より専門的な視点からTCG市場の動向を観察し、
プレイヤーが安心して遊べる環境を、そして業界関係者が確かな判断を下せる材料を提供することを目指しています。